2008年09月17日

米国FRBがAIGへ融資

ロイターの電子版『米AIGへの融資決定、FRBの一貫性に疑問符も』でも、FRB側は「AIGの金融市場への関与の大きさにより、行動の必要があった」という。 それに対し、JPモルガンのエコノミストは「FRBは企業を救う理由を明確に説明する必要があり、そうでなければ救済を要請する企業が多数出てくる」とモラルハザードも含め疑問を呈してる。 確かに、AIGはいろいろな債権に「保険」債務保証しているわけだから、この債務保証がAIG破綻で無くなれば多数の金融会社への負の波及効果がおよび、金融システムへの影響の度合いを考慮すれば国家的に救済せざろう得なかったのかもしれない。 また、企業の切り売りを拒否していたリーマンと異なり、株式の80%近くを米国が保有することに合意し、また、経営陣が総退陣することに合意したことが今回の「公的支援」導入といった大きな決断を後押ししたのかもしれない。

ただ、AIG傘下の子会社はどうだろうか。 今日の某公共放送の21時のニュースで、AIG傘下の、たぶんAIU生命の社員だと思うが「ホッとした」という旨の発言をしていた。 ところが、それは早計ではないか思う。 恐らく、米国はAIGのグループ企業は高値で売れるものから順に切り売りしていくだろう。 場合によっては、潰して清算してしまうこともあり得る。 日本の生保の場合は破産しても最悪の場合は「生命保険契約者保護機構」に強制加入させれているから大丈夫との声もあるが、これまでの例だと受け取れる保険金額が大幅減になると聞く。 AIUやアリコの財務状況は良く知らないが安穏とはしていられないのではないか。 しかも、今回のFRBからの繋ぎ融資の前に、NY知事は、AIGの資金繰りを支援するため、同社がグループ内で200億ドルの資金を融通することを許可した。 AIGに、資金を保険子会社から親会社に移すことを認めたのだ。 これが日本のAIG子会社にどう影響しているのかは、報道などでは語られていない。


私は経済素人であるから軽々には言えないけれど、不確定要素が多すぎ、今回の米国の対応を日本経済に対するひとつの安心材料になるとは考え難い。

IMF専務理事が「金融危機の最悪期はこれから訪れ、問題に直面する主要金融機関が今後数カ月でさらに増える可能性がある」と述べているという(ロイター)。 今回のFRBによるAIG救済は一時しのぎであり、米国の金融危機はまだまだ膨らむと見るべきだろう。
posted by 少彦梛 at 21:39| Comment(0) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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