2008年09月25日

原子力と空母

今日、退役予定の通常空母「キティホーク」に代わり米原子力空母「ジョージ・ワシントン」が横須賀港へ入った。 時事通信社の電子版『原子力空母はいらない』によると、横須賀市の公園で開かれた集会では約300人のもが参加し「浮かぶ原子炉は横須賀に来るな」などとシュプレヒコールを挙げたそうだ。

確かに、先月も米原潜のヒューストンが放射能漏れを起こしたまま佐世保港に入港したことが発覚した事などあり、横須賀の市民が不安なのが理解できない訳ではない・・・。 でも、彼らは米空母が日本を母港にするのが反対なのではく、米空母が「原子力発電」を動力にしているから反対なのか・・・。

通常空母なら良くて、原子力空母ならダメ・・・。 もし、そのような理由で反対するのなら、横須賀市市民に限らず反対集会に参加した人々は日本の原子力政策にも反対運動を起こさないと嘘だろう。 横須賀を含め、首都・関東圏は電力の巨大消費地だ。 それを賄う電力の約25%は原子力発電で賄われていることは周知の事実である。 ところが、その原発は首都圏には1基もなく、東京電力は新潟や福島に原発を置き、青森にも2基建設予定であり、かの地の人々に放射能の恐怖を押し付けている。 しかも、各原発で燃え残ったウランを再処理するという名目で、青森の六ヶ所村の再処理工場に放射性物質を送り処理してるが、再処理工場からは国内で1年間自然発生する放射能と同じ量の放射性物質が1日で外部に排出されている。 それが365日、毎日続いているのだ。

 原子力の船だから反対するのなら、反対者は「今後の生活においても一切電気を使うな」と言いたい。 家庭でのCO2排出量を換算すると社会全体の26%といわれるから、原子力空母反対者は自宅で電気を使わなければちょうど相殺されるだろう。 反対者である自分達が放射能におびえて生活するのが嫌なら、他者にその恐怖を押し付けるのは自己矛盾も甚だしい。 自分の家では電気は使わない。 そのくらいの覚悟であれば、私も米原子力空母の横須賀母港反対に賛同しても良いと思う。 ちなみに、米軍の原発だから信用できない、との反論があるかもしれないが、日本の原発だって先だっての柏崎の原発が震災にあった時を鑑みれば信用面では五十歩百歩と言わざろう得まい・・・。


米国空母の日本配備について、ひとつだけ個人的感想を述べさせていただければ、原子力空母G.ワシントンは別に日本を守るために横須賀を母港にしているわけでなく、米国のアジア・極東戦略のため、そして、日本が「おもいやり予算」で乗員が上陸した時の福利厚生の金を出してくれるから母港を横須賀にしてるにすぎないのだ。 そういう意味では私も米国空母が日本の港を母港にすることには反対である。 空母や潜水艦の動力が原子力であるかディーゼルであるかどうかは関係ない。

posted by 少彦梛 at 20:27| Comment(2) | 軍事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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