2008年10月08日

幼稚で稚拙な、今の「責任政党」

先日暴言を吐いて国土交通大臣辞任した中山成彬氏は、次期総選挙には出馬しないという。 私は、彼については国会議員としての資質すら欠いていると思うので、次の総選挙といわず、即刻議員辞職するのが妥当だと思うのだが・・・。 ところでその中山成彬氏は、「日本は単一民族」発言や「成田空港問題での『ごね得』」発言については撤回したが、「日教組」に対する発言は撤回せず、逆に「日教組粉砕は火の玉になってもやりぬく(要旨)」といったそうだ。 中山成彬氏の発言については、町村信孝前官房長官も「(中山氏の日教組発言の)中身は一つの神髄をついている」と中山成彬氏をかばったそうだ。 朝日新聞の電子版『町村氏「日教組発言、神髄ついた」』でもそう報じられている。

もともと中山成彬氏は自民党町村派の事務総長(確か)をしていたこともあり、また町村氏自身、文部大臣・文部科学大臣であったこともあり、同じ文教族として「日教組」憎しの想いは同じなのであろう。 そして、これまでの自分達の教育行政の失敗を全て日教組に押し付けて、自らの責任逃れをしてるとしか感じられないのは私だけだろうか。

ところで、中山成彬氏の「日教組悪玉論」は個人の信条と言ってたらしいが、実は一介の議員の意見ではなく「自民党としての見解」のようだ。 恐らく中山成彬氏はそれを代弁したに過ぎない。 実際、自民党のHPに「あきれた教育現場の実態」というページが存在する。 記事の内容については実際読んでいただいて、どのようにお考えになるかはそれぞれ読者の皆さんにお任せます。 しかしながら、自らを「責任政党」と称する自民党が、教育のあり方を正々堂々論ずるのではなく、ある断片のみを捉えてある一部を攻撃する・・・。 まるで、学校でのイジメの温床ともいえる「学校裏サイト」と同じような、この手の稚拙な手法を使う自民党という政党の幼稚性にはほとほと呆れます。

件の自民党の記事を大雑把にいうと、
(1)北海道滝川市で起こったイジメを起因とした児童の自殺などに対する、北海道教職員組合(日教組)批判。
(2)北海道教育委員会と北海道教職員組合との労働密約と教員のサボりの実態などへの批判
(3)そんな日教組の支援を受けているのが民主党であること
(4)教育格差を広げるのは日教組であり、あなた方国民は、日教組が応援する民主党を選ぶのか自民党を選ぶのか
といった、いわゆる民主党に対するネガティブキャンペーンですね。 まるでガキの喧嘩と同じで、敵対するグループの悪口をまくし立てて、目の前の級友に「お前はどっちのグループに入るんだ」と凄んでみせるのと変わりませんな。

私は民主党を支持しているわけではありません。 私自身が属してる労働組合が、私が支持しているわけでもないのに、私の払ってる組合費の中から政治団体に寄付をしていることも不満でなりません。 ところが、この幼稚な公党、自民党は更に支持できません。


今日の教育の荒廃を含めた「教育問題」は日教組、教育委員会、文部科学省それぞれに責任があると思います。 例えば「教育委員会」などは強大な権限を持つとともに、文部行政の末端となって官僚的な組織と化しているのが実態だろうと思います。 杉並区立和田中学校が、保護者などで作る団体と進学塾が連携し受験向けの補習を始めようとしたとたん、当初強行に反対し、校舎使用の許可を出さなかった東京都教育委員会などが最も分かりやすい一例でしょう。 また、イジメ問題にしても、町村氏や中山氏が文部科学大臣であった時には、イジメの定義を「自分より弱い者に対して一方的に、身体的・心理的攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの」とし、『イジメによる自殺は無い』と強弁してたのではなかったでしょうか。 先の滝川市の児童が自殺を図った時も、当時は中山成彬氏が文部科学大臣だったのではなかったでしょうか。 その時、中山氏が職責とそれに見合う手段を尽くしたという記憶は私にはありません。 その後、新潟県での中学生自殺事件などの報道で世間が騒がしくなり、それを受けて文部科学省が「イジメか否かの判断は、苛められた子どもの立場に立って行う」としたのは '07年1月のことである。 町村氏も中山氏も、他者を責めるより、まず自らの行いを省みることから始めるべきではあるまいか。

また、公務員たる教員の不正なサボりは上司たる校長など管理職がしっかり管理監督すべきことであり、必要なら分限免職を含めた対処をしてこなかった教育委員会や行政サイドにも同じく責任があるだろう。 ましてや、自民党のHPに記載されてる「労務協定の密約」などは、労働組合側の問題ではなく、それこそ教育委員会など行政サイドが責めを負うべきだ。 だいたい、社会保険庁でもそうだが、都道府県等の教育委員会も文部科学省から出向してくるキャリア官僚が正しく労働組合と対峙せず、2年かそこらの出向期間中に面倒な事をしたくない「事なかれ」主義で職責を果たさなかったからだ。 普通の企業の管理職には、このような密約は考えられないことだ。 


閑話休題

そもそも日教組は「旧社会党」を支援していたのだ。 その社会党の党首であった村山富市氏を総理大臣に祭り上げ、連立政権を組んだのは「自民党」、あなた達ではないか。 そのことを棚に上げ、さも日教組が支持する民主党をあげつらうHPを作ることが、自民党が幼稚で稚拙な政党であると思うもうひとつの理由だ。 自・社・さ連立当時の社会党への日教組による影響力は、現在の民主党への影響力より遥かに強かった。 逆に言えば、この連立以降日教組の力は弱まったとも聞く。 そして、現在の日教組の下部組織は、県によっては自民党議員を支持支援しているとも聞くのだが・・・。 矛盾してないか?自民党サン。
posted by 少彦梛 at 18:47| Comment(2) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。