2009年04月02日

エコと言えばエコだけれど・・・

昨年のガソリン・軽油高騰で、自動車やバイク(原付含む)から「自転車」に乗り換えた人も多いだろう。 まあ、二酸化炭素も排出しないし、エコにも一役かっているともいえるだろう。 しかし、自転車乗りの人口が増えた分、自転車による危険な運転も目立ってきた。 特に「歩行者」にとって極めて危険なのは、自転車がかなりのスピードを出して「歩道」を走っていることだ。

道交法では、自転車は車両(軽車両)であり、車道を走行しなければならない。 「自転車通行可」の標識のある歩道でも、歩行者優先であり、自転車は「徐行」しなければならない。 「徐行」とは『すぐに止まれる速度』で通行することだ。 自動車でも、急ブレーキですぐに止まれる速度とは時速8km以下だと言われているのに、制動能力の劣る自転車であれば「徐行」≒「歩行速度」だろう。 ところが、自転車通行可の歩道どころか、走行してはいけない一般の歩道ですら、人々の間を縫うようにしてかなりのスピードで走行している方が多い。 「道路交通法違反」ですよー、皆さん。

自転車に乗ってて人とぶつかり相手に怪我などさせれば、加害者として治療費の全額を支払わねばならないこともありえるのだ。 実際、私が中学生の時、同級生が自転車で小学生を撥ねて骨折させ、大騒ぎになったことがある。 ましてや、人とぶつかってそのまま逃げたら「ひき逃げ犯」ですよ。 逮捕されちゃうこともあるのだ。 

もっとも、いわゆるママチャリで一般道(車道)を走ってる私なぞは、ドライバーから見たら迷惑千万なのかもしれないが・・・(苦笑)。


そして、さらに傍若無人なのが「フル電動自転車」といわれている乗り物だ。 これは、ペダルを人がこぐ力を電動で補助する「パワーアシスト自転車」ではなく、電動モーターをアクセルでコントロールし、ペダルをこがずに走行できる乗り物だ。 道交法では「原動機付き自転車」にあたる。

産経新聞の電子版「自転車だとばかり…」によると、大阪府警が、先週からこのフル電動自転車を無免許や整備不良運転などで取り締まりを始めたという。 原付扱いだから免許も要るしヘルメット着用も必要だ。 しかし、このフル電動自転車は保安設備(ミラーやウインカーなど)すら付いてなく、見た目は自転車と変わらないのだ。 もちろん原付ナンバーの取得もできない。

確かに内燃機関(エンジン)が付いていないので、排気ガスも出ず、充電したバッテリーとモーターで走るフル電動自転車はある意味エコバイクといえるかもしれない。 ただし、原付バイク等と同じく保安設備を装着し、ナンバーを取得し、合法的に運転すればの話だ。

記事では触れられていないが、このフル電動自転車が「歩道」を疾走してるのだ。 特に大阪では多いと聞く。 しかも、例えば交番の手前ではわざわざ降りて、この自転車を押して歩き(合法)、交番を過ぎたらまた運転するような人までいるという。 車道でも歩道でも。 つまり、フル電動自転車を「偽装自転車」として使っているのだ。

エンジン音のしない原付が歩道を走行してるわけだから、歩行者の背後から走ってきた場合には極めて危険だ。


今や、歩道を歩くのにも命がけの世の中なのだ・・・。
特に大阪へ出張や遊びにいらっしゃる方は、歩道であっても充分お気を付けを。


ところで・・・産経新聞の記事には、フル電動自転車の利用者の声として「モーターを取り外して乗っても違反になる」とあるが、モーターを取り去ってペダルをこいで「自転車」として乗るぶんには道交法上なんら問題ないと思うのだが。 ここは、モーターではなく「バッテリー」だろう。 バッテリーが無ければモーターが駆動しないのは当然の理ではあるが、動力としてのモーターが付いていればあくまでも「原付」である。 タンクにガソリンが入ってなくとも、エンジンがついていれば原付は原付なのだから・・・。 

また、何故、産経新聞電子版は、突然取り締まりを受けた利用者の不満(?)の声のみを掲載し、偽装自転車の歩道走行という歩行者に対する極めて危険な行為を取り上げず、更なる取締りの強化を訴えないのか、大いに疑問である。 他紙も同様のようである。


ちなみに、フル電動自転車は電動アシスト自転車より価格は安いそうだ。 もっとも、原付の規格を満たすとミニバイク(原付、50CC未満)より高くなるのではないかと思うのだが・・・。
posted by 少彦梛 at 20:43| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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