2007年08月09日

世界で3番目の核攻撃阻止・・・

62年間の今日、長崎市にプルトニュウム型の原子爆弾「ファットマン」が落とされた。 その破壊力はTNT火薬で22キロトンに相当するという。

さて、日本では小泉氏が総理大臣であった平成15年に、「『日本版弾道ミサイル防衛(BMD)』のシステムを導入」の決定した。 これは、主に弾道ミサイル(核弾頭搭載)による攻撃から日本を守る構想で、要は核弾頭が爆発する前に地上からのミサイルで打ち落とそうというものだ。 現在、日本は次世代型の迎撃ミサイルをアメリカと共同開発をしており、現在の実行力として今年度から入間を皮切りに「パトリオットミサイル PAC-3」が実戦配備され、また、ミサイル防衛対応型のイージス艦が配備されると聞く。

しかして、将来BMDのシステムが完成したからといって、これでミサイルによる核攻撃が防げるのだろうか? 現在もBMDの是非については論議があり、「100%の撃墜率の達成は極端に難しい」とか「日本上空を通過する弾頭も迎撃しては集団的自衛権行使にあたる」など反対する声も多い。

しかし、実際のところ、構築したBMDのシステムそのものが機能不全に陥り、結局核弾頭を打ち落とす迎撃ミサイルすら発射できないのではないかと、私などは疑念に思う。

弾頭を打ち落とすには迎撃ミサイルを直接ぶつけるしかないが、迎撃ミサイルは打ち上げたとたん自立的に弾頭を補足追尾しぶち当たるのではく、地上レーダーや海上のイージス艦からの弾道弾の補足追尾のデータを受けて弾頭にぶつかっていくのである。 つまり、各レーダサイトなどで得た情報をいったん収集・分析することが必要なのであり、そのため多数のシステムとネットワークによって初めてBMDは機能する。 (イージス艦から発射するタイプはそのイージス艦のみで対応可能かもしれないが、現在のところ迎撃ミサイルを発射する機能はついていないという。)


さて、先の日曜日にNHKスペシャルをご覧になった方はご存知であろうが、核弾頭が上空で爆発させて強力な電磁波を発生させれば地上にあるコンピュータなどの電子部品を破壊させることがでる。 ICなどのチップが電磁波で破壊されるのだ。 核弾頭の威力にもよるだろうが、弾頭1発でアメリカの国土半分が電磁波の影響を受けるという。

では、日本近海の上空で核爆発が起きた場合、このBMDのシステムは影響を受けないのであろうか?
アメリカの場合、核弾頭は太平洋や大西洋を超えて打ち込まれるので、本土から遠い洋上(公海上)でイージス艦などから核弾頭を打ち落とせる。
しかし、日本の場合は日本海やオホーツク海を飛来してくることが想定され、さすがに他国上空を飛んでいる弾頭を打ち落とすことはできまい。 敵対する国が日本海の公海上空に入って直ぐに核弾頭を爆発するようにセットすれば、日本全土でコンピュータシステムや通信システムが停止してしまうだろう。 もしかしたら公海上空ではなく、近隣諸国の領海上空で爆発させるかもしれない。 韓国領海上空で核爆発が起きても日本全土に電磁波の影響が及ぶのだ。
一度日本の近隣上空で核爆発が起これば、BMDのシステムが構築されていても、チップが壊れ、日本の地表に向けて飛来する2発目以降の核弾頭は防ぎようがないのではないか? 
そうならば、核攻撃から国民を守るための実行力(軍備、軍事技術)は、事実上将来に渡っても無いと言えるだろう。

仮に、防衛省や自衛隊施設が電磁波の影響を受けない「スーパーカミオカンデ」に指令所を置き、地上のレーダー施設も何百メートルの地下に構築し、軍事通信衛星を含めて電磁波の影響を受けない独自ネットワークを持てば、もしかしたら話は別かもしれない。 ただ、新たな軍用施設や軍用回線を構築するためにはどのくらいお金がかかるのか? 少なくとも我々の想像を遥かに超える額であろう。
ちなみに、NTTやKDDIの商用通信事業者のネットワークのEMS対策(電磁波対策)ではとても核爆発による電磁波には耐えられない(コストに収入も見合わないし)。


核攻撃から国民、そしてわが身、はたまた自分の子孫を守るには、一人ひとりが核兵器廃絶の声をあげて核兵器が無い世界を作るしか道はないのだろうと思う。 今は遠い道のりに感じるかもしれないが・・・。

posted by 少彦梛 at 00:06| Comment(2) | 軍事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
父は戦争経験者で、長崎の空爆後、一人で長崎に見に行ったそうです。
そこからはいつも寡黙になりあまり話したがりません。
戦争の話しを嫌い、父の弟が二人戦死して靖国神社に祀られているそうですが(字が違うかな?)一度も参拝に行ってません。
遺品は本が1冊でした。
戦争の話しは嫌いだけど、靖国神社の政治家の参拝はことごとく怒っていました。
それだけ戦争を知っているからだと私は何となく思いましたが、しょうがないという言葉で片付けられるほど簡単な傷跡ではないと思います。
本当に被爆国としてもっと声をあげなくてはいけないですよね・・・
Posted by KAZU at 2007年08月10日 01:53
KAZUさんへ
コムズカシイ記事へのコメント、ありがとうございます(笑)。
本当に、戦争は人を悲しみと苦しみと憎しみを生む以外、
何も得るものがない行為だと思います。
戦果を心から喜ぶのも、政治指導者だけではないでしょうか。
軍事産業なんて、大勢が亡くなっても潤うからもっとタチが悪いかもしれません。

他国からの軍事攻撃に対する防衛力をまるっきり否定するつもりはありませんが、
正式な「軍隊」を持ちたがっているような今の政権が真に国民のことを思ってるとは到底思えませんね。
広島・長崎市長を核廃絶特命大臣に必ず任命する法律でも作ったらどうでしょうかねぇ。

追伸:漢字、あってますよ。
Posted by 少彦梛 at 2007年08月10日 11:40
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